「紫根(シコン)」とは、多年草「ムラサキ」の根を乾燥させたもので、中国、朝鮮、日本などに分布しています。
昔から、皮膚の炎症やただれに使用されている他、染料としても使われており、医薬部外品や化粧品にも使われています。
現在、日本で「ムラサキ」は絶滅危惧種に指定されており、貴重な薬草となっております。
成分組成 紫色色素としてナフトキノン類であるシコニンと、その誘導体であるアセチルシコニン、アルカニンなどが含まれています。
効能
✓抗菌
紫根エキスをはじめ、シコニン誘導体、紫雲膏には、グラム陽性菌、グラム陰性菌や、真菌に対して抗菌活性があることが報告されています。
✓肌の調子を整える
昔から患部の熱をとる作用があるとされ抗炎症作用や解熱、解毒作用を持つ生薬として外用に用いられています。また、炎症を抑える、発疹を治める、血行を改善する、傷の治りを良くするなどの作用があるため、古くから軟膏や化粧品の材料として広く利用されてきました。その他、紫根の効果として、傷口、患部の排膿をよくし、肉芽の発生を促進し、傷の治りを早めます。
✓胃腸の機能を高める
紫根は食することもでき、食べて摂取した場合、下痢止めや、胃や腸を整える効果が高くなります。
お通じがよくなったり、その作用で肌の調子が整うという効果もあります。
✓髪を健やかに保つ
いたんだ髪にうるおいと色素を与える目的で髪の美容液としても使われる。
おすすめの方
◎火傷や傷を早く治したい方
◎皮膚のトラブルを改善したい方
◎胃腸の調子を整えたい方
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